学校ビオトープ

biotope

有尾類の生息環境を再現

両生類は生息環境改変の影響を受けやすく、環境世界的規模で激減しており、多くが絶滅危惧種に指定されています。「炭鉱のカナリア」と呼ばれているように、地球環境問題に警鐘を鳴らしている存在なのです。特に、日本の有尾両生類はそのほとんどが希少種として保護されており、現代に生きる私たちにとって、両生類の生息する環境の保全と保護対策に取り組むことは環境を破壊してきた人類としての責務です。
トウキョウサンショウウオは、日本の固有種で、環境省により絶滅危惧種II類(VU)に指定されています。ビオトープ造成の最終目的は、地元に生息するトウキョウサンショウウオ(絶滅危惧ⅠB種)の保護への社会貢献です。ビオトープで自然産卵する生息環境を再現し、その研究成果を種の保全に生かすことです。本来の繁殖地と違う環境で成長し、自然産卵して繁殖できるのか。造成・維持管理する過程を環境学習の教材と捉え、生徒・保護者への環境啓発活動につなげたいと考えています。


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