女子中高一貫校の校内に「研究所」を立ち上げ、科学研究と環境教育を推進し、リーダーシップのとれる女子生徒育成を目指します。
具体的には、次の①〜⑤に取り組みます。
これらの実現のために、実験機器とサポートする人材の両面での研究環境を整備し、女子中高生の科学研究を中心に据えた教育を実践し、女子生徒の理系進学支援事業として新たな教育モデルを提示します。
中学生・高校生に科学課題研究に集中して取り組める環境を提供して、生命科学分野の研究を進めます。生徒対象の発表だけでなく、学会での発表や論文作成を視野に入れて取り組みます。
動物実験について、生命倫理的な問題をクリアできるように、大学等の研究所に準じた規定を整備し、動物実験委員会を設置します。
動物実験委員会は、川崎医科大学・麻布大学等の大学から外部有識者を招聘して組織します。
有尾類研究所の理事長に日本両棲類研究所 篠崎尚史所長が就任し、基礎生物学研究所、広島大学両生類研究センター、日本両棲類研究所にバックアップしていただきます。ビオトープについては、東京都檜原都民の森からアドバイスをいただいています。
有尾類にテーマを絞った研究発表会、発表者が女子生徒のみの全国的な科学研究交流会を運営します。
港区教育委員会の協力のもと、学校教育におけるビオトープの教育効果を再認識するために既存施設を調査し、学校現場での活用策について研究します。
有尾類が生息できる環境を再現したビオトープを校内に新たに造成します。
校外のビオトープ(八王子市の川口ビオトープなど)での自然観察・調査活動を実施し、保全活動に協力します。
両生類は環境の変化に弱く、特に有尾類では、そのほとんどが絶滅危惧種として環境省レッドデータブックに記載されています。宅地開発が山際まで進み、生息場所である山際の湿地や水田が埋められてしまって、残された繁殖場所が住宅団地に接してしまっている場合も多いです。そのような場所では、生活排水が流れ込むなど、人間生活の影響を直接受ける状況になっています。さらに、生息環境が人目につきにくい場所であるがゆえに、ゴミの不法投棄によって繁殖場所が汚染されることもあります。
海外の大学と連携した環境学習を中心に据えた海外研修旅行を企画します。
国際的な視野で環境問題を考えるために、海外で環境学習を中心に据えた研修を行います。
アジア地域のマレーシアやフィリピンの大学(マレーシアのUMSとUTHM、フィリピンのUPLB)と連携を予定しています。
研究室には、動物組織の観察、発生生物学関連の機器、有尾類飼育室には、有尾類を飼育する機材と撮影機器を整備しています。